胃・十二指腸の病気 （胃潰瘍・胃がんなど）
胃や十二指腸（胃の奥にある腸）の病気で多いのは、ピロリ菌感染や薬剤、過剰なストレス等によって起こる胃潰瘍・十二指腸潰瘍です。その他に、胃がんもピロリ菌感染と関連した病気のひとつです。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃酸過多やピロリ菌、薬物、飲酒、喫煙等で胃や十二指腸の粘膜に潰瘍ができる病気です。
症状として、みぞおちの痛みや胸やけ、膨満感等があります。また、潰瘍から出血を起こし、吐血や下血（黒い便）の原因となることがあります。内視鏡検査をして病気が確認されたら、薬物による治療や内視鏡での治療を行います。
胃がん
胃にできるがんを指します。胃がんは、初期に自覚症状が出ることがほとんどないため、症状がでてから検査をしたのでは、早期発見は難しいと言われています。このため、自覚症状がない方でも胃がん検診で内視鏡検査を行うことをお勧めいたします。症状のある方や、以前にピロリ菌の感染歴のある方は、定期的な内視鏡検査をお勧めいたします。胃がんは早期発見した場合、内視鏡での治療が可能ですが、進行すると腹痛、吐き気、食欲不振、嘔吐の症状があらわれ、外科手術や抗がん剤での治療が必要となります。
胃がんはヘリコパクター・ピロリ菌の関与が示唆されており、内視鏡検査でピロリ菌の感染が疑われた場合には、血液検査などで感染状況を確認し、必要に応じ治療を受けられることをお勧めいたします。
